「モンスター大図鑑」で朝まで

 

 弟と酒を飲んでいて、弟が持っていたこの「ドラゴンクエスト25thアニバーサリー モンスター大図鑑」でかなり盛り上がった。ひとりがてきとうにページをめくって、モンスターの説明文を読み、もうひとりが当てるというものである。

 

口からさまざまな炎を履き、周囲を一瞬にして燃やしつくしてしまう竜。『DQIII』では全体的に能力値が高い強敵として知られ、『DQモンスターズ1』ではちえの扉のぬしとして登場した。このモンスターはなーんだ?

 弟・僕のドラクエ知識と図鑑の説明量が意外とマッチしていて、難しすぎず、簡単すぎないレベル感になっており楽しかった。弟が「己の身を焦がすほどの高温の/」の時点で「ブラックドラゴン」を回答するなど、東大王的展開も随所に見られてスリリングだった。

 

 ひと回りしたあと、では、1ページ目から順になんのモンスターが載っているか、出題しあって当てていこう、という話になった。

 ドラクエのモンスターにはポケモンみたいに確固とした通し番号がない。この大図鑑では、「シリーズを通してメジャーと思われるモンスターをメジャーと思われる順に見開きで紹介」→「準メジャーなモンスターを準メジャーな順に1ページで」→「準準メジャーモンスターを1ページに2体ずつで」→「マイナーモンスターを1ページに4体ずつ」→「6体ずつ」→……→「ボスモンスターを登場順に」といった感じで整理して掲載していた。このうち、本当の最序盤に登場するモンスターは極めて限られたヒントでだけでも当てられるだろう、という目論見である。

 

 実際、1体目、2体目、3体目のモンスターはまったくノーヒントで当てることができた。これはたぶんドラクエシリーズにある程度詳しければおおかたいけると思われる。

 

 それ以降は説明文をちょっとだけ読むことにした。だいたい以下のようなヒントで、試行錯誤の末正解にたどりつくことができたのだ。

 

4体目:図鑑説明文最初の5文字を読む。「邪悪な魂が~」

5体目:図鑑に読めるところがない(どこを読んでも即正解ヒントになってしまう)ので「落とすアイテム」欄のうちひとつ「ふっかつのたま」を読む。

6体目:図鑑説明文最初の5文字を読む。「つぶらな瞳~」

7体目:図鑑説明文最初の1文字を読む。「宝~」

 

 8体目はだいぶ出題が難しく(見開き内に読めるところがまったくない)、結局は「落とすアイテムも読めない?」「絶対読めない」「……てことは○○○○?」「正解!」という流れになった。

 

 9体目と10体目もヒントを書いておくので、ドラクエ好きな人はちょっと考えてみて下さい。大図鑑の序盤に解説するのにふさわしい、シリーズを代表するモンスターたちで、以下の図鑑説明を持つのは誰でしょうか?

 

9体目:図鑑の最初の2文字「硬い~」。落とすアイテム「ちからのたね」「つけもの石」

10体目:落とすアイテムが「まんげつそう」。もう一個が絶対読めない。

 

 個人的にこの夜話題に上がったモンスターで一番盛り上がったのは「こんぺいとう」か「エンタシスマン」でした。