サッカー界は「インターナショナル・マッチデー」という、各国代表チームの活動のためにとっておかれている週にあって、毎週の楽しみのリーグ戦がない。今回からは日本代表戦もDAZNで配信されるようになったのだが、正直言っていまの日本代表は見ていて楽しいチームではない。
とりあえず、サッカー観戦から離れる週末にしようか……。そうは思っていたが、結局見てしまった。ヨーロッパ予選を。
欧州予選グループGには、ノルウェーとオランダのほかに、トルコ、ラトビア、モンテネグロ、ジブラルタルが振り分けられている。この中から上位1国がストレートイン、2位が全12か国で3枠を争うプレーオフに回る。噂には聞いていたが、めちゃくちゃシビアな争いである。
現状、トルコがグループ1位。ノルウェーとオランダは勝ち点では並んでいるが得失点差でオランダが2位につけている。
正統派の「カウンターvsポゼッション」という感じの試合で非常に見ごたえがあった。オランダは中盤の底にいるフレンキー・デ・ヨング*1を起点に、メンフィス・デパイにあてたり、クラーセンに前を向かせたり、ウィングに配給してそこから勝負したりと、弾いて守るノルウェーに対して有効な攻め手を連発していた。
ベルフハイス、ガクポ*2のウィングは最低限やれるもののそこまでパンチ力はなかったが、かわりにオランダはインサイドのクラーセン、ワイナルドゥムがボックス内で仕事ができる。メンフィスもいい感じだったし、かなり機能している強いチームだった。
一方ノルウェーは、まあ基本的には全員で守ってハーランドに賭けるチームであり、ビルドアップは無いに近かった。しかしそれでも結果を出すのがハーランド。個人的にはハーランドのプレーを一試合通してみるのが初めてだったのでいい経験になった……、というのは嘘でまあたまにしかボールに絡まないこういう試合だとべつにハイライトで見ていたのと同じである。
ノルウェーだとほかにはハウゲ選手が印象に残った。なかなか逆サイドのウーデコールがボールに絡めなかった*3前半は、ハウゲがカウンターの中継点になってオランダ守備陣に問題を突きつけていたと思う。
あと気になるのはファン・ダイク。プレッシャーをかけられたときに何度か、ボールコントロールのミスをしていてあやうかった。復帰1年目で100パーセントやれるような怪我ではないとはいえ、なかなかファン・ダイクがああいうミスをしているのを見るのはショッキングだ。