これまでの良かった記事 2

 

 とくになにかの節目とかではないのだけど、これまでのなかで個人的に気に入っている回をいくつかふりかえっていこうと思う。

 

 このブログをやっているモチベーションのひとつに、「世のなかにはたしかに存在していて、それを楽しんでいる人も多いコンテンツなのに、それについてなにかを語るスタンダードみたいなのがなくて、結果語られていない」みたいなものについて、すくなくとも個人的に行きあたって楽しく享受したものであれば、ちょっと話してみたいなと思う、というのがある。周縁的なもの、それについての語りがすくないものについて、語れる人から順にどんどん語っていくべきだと思うんですよね。

 

 これは、藤田祥平さん*1というひとの書いた、コアなゲームを取り扱ったちょっと文学的な風味をまとったレビュー記事が面白かったよ、という回なのだけど、そういう最初のモチベーションが満たされた、個人的には好きな回です。

 

 好きなお笑い芸人について。これは、冒頭に引用しました「Buzzfeedによる2020年のインタビュー」が爆裂面白いのでこれを経由してそれを読んで欲しいと切に思った。し、リンクを張ったドランクドラゴン塚地とコラボして「一発ギャグを、続けてください……」という言葉がかけられるところは、一発ギャグ史上に残る屈指の泣き回だと思うのでぜひ文脈を抑えて見届けてほしい。

 

 ある時あった小さな、吹けば飛ぶような、でもその小さなサークルのなかで羽を張っていて、……決してお行儀は良くないのだけどでも楽しかった文化が、自然な人の入れ替わりや時代の移り変わりで薄れていくのを見ているのはさみしい。

 ドメサカ板という2chのあるエリアでよく使われていた、そしていまは(たぶん)だれも使っていないスラングがけっこう好きで、それを懐かしんだのがこの回です。

 

 こう見えてもクラシック音楽がじつはけっこう昔から好きで、でもそんなに詳しくないのであんまりそれについて話せることなかったんだけど、こういうふうに、聞き所をYouTubeの再生開始時点指定リンクで引っぱって来て、その短いパッセージについて述べるのをくりかえせばいいじゃん! ということに気づいたのは良かった。

 そもそもあまり誰かが見ているブログではなく、クラシック自体の人気も低いのでとくに反響はないが、個人的にはいい方法だと思う。叔母が有名なクラシック評論家なので、その人に伝えておくくらいはしようと思います。

 

 近年、過去の悪事を報道されて職を失う人が相次いでいる。僕も最後に、昔の、非常に反省している悪事について述べた回を再掲して終わりにしたい。ほんとうにすみませんでした。

*1:ゲーム評論家としていくつか本も出している。