短歌 36

 

昨夜観た宮廷愛がベッドまでつきまとい寝苦しい熱帯夜

 

 

電球を外してくるんで叩き割る叩き割るまでまだあたたかい

 

 

手袋は左手が好き撫ぜられて午後の怠惰なラバーのにおい

 

 

自殺するときにはときのしあわせがあってさ夢でなんども見てる

 

 

マシュマロは恋をしちゃうとすぐばれる 青やピンクにうすく染まって

 

 

映画館デート 私も落ちていくあなたの色をした地獄へと

 

 

はじまった年が怖いよ目標を「生きる!」と決めて達成できない

 

 

ちび達がディズニーランドに行く朝にお天気雨がきらきらと降る