2021-07-27 短歌 35 雨痛し いつか終わりがくるまでの吉良吉影の平穏な日々 窓のないスクールバスに乗り込んで放浪癖のある子供たち るね達は西へ行きます西の果て死の国があるというその西へ 未来視のせいでだいなし放課後に居残り埋める進路調査書 僕は寝た そして深夜に自らを更新してゆくノートパソコン まぼろしにふと振り向けば町の雪 旅とはほんの一瞬のこと 僕らはここに残らなければ そしてただ風よけのための木々でありたい