右SB ディ・ロレンツォ(イタリア)
初戦でレギュラーだったフロレンツィが怪我をして大丈夫かな…、と思っていたら、ディ・ロレンツォが守りに守っていてすごかった。
層が厚いチームはそれなりにあったけど、スピナッツォーラの穴をぎりぎり埋めたエメルソンと合わせて、SBにも大会を任せられる遜色のない控えを用意できていたのは大きかったと思う。今大会優勝のイタリアを陰から支えた選手だったのではないだろうか。
右WB トリッピアー(イングランド)
サウスゲート監督は基本的にはウォーカーの守備力を信頼していたみたいで、おなじポジションのタイプが異なる選手であるトリッピアーはスポット的な起用にとどまったけれど、併用されたときはチームの規律のなかで持ち味を出していた。
決勝戦の、ワンテンポためて、ルーク・ショーの上がってくるファーサイドに送ったクロスは、トリッピアーだ!って感じでとても良かった。
アンカー ブスケツ(スペイン)
EURO直前にコロナウイルスに感染して離脱、というニュースを聞いたときには「でもスペインにはロドリもなんならチアゴもいるからずるだよな」とか思ってたらぜんぜん戻ってきたブスケツが最強すぎて何のかわりにもなってなかったのびっくりした。ロドリもチアゴも僕が見てきた限りものすごい選手なのだが……。
モドリッチを見ているとサッカーを観る喜びの大半が満たされるので、試合の流れとか、インテンシティとか、結果とかがどうでもよくなってくる。プレーが決まるたびにため息をついていた記憶があるが、いちばん印象に残ったのはあのアウトサイドシュートのゴール。個人的大会ベストゴールです。
ひとりの偉大なプレイヤーの現役時代が近い将来に終わってしまうのが悲しい(と数年前から思っていて、なんだかんだいまのところ終る気配がないのがすごい)。
まあ~このポジションはペドリなのかもしれないが、でも! ここは大会でも最も完成度の高いポゼッションをやっていたウクライナで心臓としてプレーしたジンチェンコを推していきたい。ポジションを移ってからだったけど、ドフビクに出したアシストはドラマティックだった。
なかなかふだん追いかけていないチームだと、ウィングとかCBはともかく、2枚並んだボランチは、位置やプレーへの関与をなかなか把握できずに見ることになってしまうのですが、そんな中でも印象に残ったのがティーレマンス。リズムを崩さず、ふだんクラブでしているような上質なプレーをのびのびとしていたと思う。
もうひとりボランチをあげるとしたらオーストリアのグリリチュ選手。グリーリッシュのベイビィポケモンみたいな名前が印象に残った。プレーはほとんど見ておらず、名前だけの印象で選出となったが、グリリチュのここがいいよ!って知っているかたいたらおしえていただければ幸いです。