「歴ログ」 おすすめだよ!

 

 最近よく読んでいるのがこちらのサイト「歴ログ -世界史専門ブログ-」である。名前のとおり世界史にまつわる、コラム的な記事がたくさんアップされている。

 とてもおすすめなので、このおすすめを共有したい。なので、おすすめポイントを3点に分けて教えさせてください。

 

おすすめポイント1 マニアック知識をさくっと得られる

 たとえばこのへんの記事は、「教科書とか資料集の記述のなかでは見かけるし知っているんだけど、『実際それって何なのよ?』って自問してみるとよくわからない、世界史のマニアックな知識」について、さくっとまとめて紹介してくれる。

 

 僕も世界史が好きな高校生だったころは、こういうマイナーな事項の知識を求めて資料集の断片的な記述をつなぎ合わせたまとめを作ったり、インターネットを調べさまよったものだった。ふつうはメインテーマとして取り上げられない、こういうのを知るのが一番楽しくて興奮するんですよね。こういうのを知るのが一番楽しくて興奮するひとにとてもおすすめです。

 

おすすめポイント2 独自の切り口

 こういう、切り口がある記事もとても面白い。ネタを思いついても、「では、秘密の用途がある超有名建造物って何があるだろう」と考えたときに、もちろん調べればそれぞれの建物がそうなのかどうかはわかるのだろうけれど、最初に「あれとあれがそうっぽいな」とリストアップするときにとっかかりとするための広範囲のひととおりの知識というものが必要なはずで、……これを作るのって、誰にでもできることではまったくないんですよねきっと。

 

 そんな「切り口」記事が無数に存在するのがこの「歴ログ」のすごさである。知識へのアクセスが容易になった情報社会で、それでも「知識を持ち合わせている」ことの強みが効果的に使われているここにしかないものが書かれている。読むたびに、それを読めることの幸せをかみしめる。

 

おすすめポイント3 世界史って実質すべて

 「世界史専門」と書いてあるので、コアな客層向けのウェブサイトなのかな、と思ったひとはいませんか? ……それは誤りです。そもそも「世界」も「歴史」もよく考えると「すべて」のべつの表現*1なので、それをかけあわせた「世界史」もよく考えるとすべての物事を守備範囲に含んでいるんですよ。

 

 なので、繰り出せる技範囲の広さも「歴ログ」の素晴らしいところである。自分の興味のあることをサイトの検索窓に打ち込んでみたら、めずらしい切り口から書かれた面白知識記事が読めるかも? おすすめです。

*1:世界のなかに含まれない物事や、歴史の中に含まれない物事、というのはそういう特別な性質をもつものでない限り無いでしょう。