2021-04-10 短歌 30 UFOよこの指とまれというように僕らは空へタワーを建てた 夏休み 飛ばすまえには忘れずに紙飛行機の重さを量る 球殻が空を覆って僕も君も植民者たちの遥かな子孫 アイロンを国旗にあてて式典のまばらな鳩を許してあげて 屋上にあってエデンは近すぎる そこから届く音読の声 目覚めから眠くなるまで 僕はいま地雷のおおい人とつきあう ビーカーに精子差し出し少年は自分のifと向き合っている