2021-04-03 短歌 29 消し忘れデスクライトの光る朝 ひとりで生きることのぬくもり 好きな歌を歌い終わった人たちがお金を払う朝のカラオケ 着古した僕のコートのポケットはお前のごみ箱じゃないんだけど 朝が来たら微笑んでくるカーナビの「都市のことなら私にまかせて」 ぼくときみ海鮮市場のざわめきに案内しあって真夏の秋波 吸血鬼は朝日に溶けて天窓に張り付いたままのトランプカード 君のいる街に来ました 休日が石蹴り遊びで終わってしまう