じつは逆にめっちゃ面白かったのではないか?

 

 「シン・ゴジラ」とか「君の名は」が流行っていたころには「メジャータイトルを逆張って触れないほうがダサい」と思っていて、それらは素直に観たのだけど、いまは逆張りがさらに込んでいて、「メジャーなものを見てないアピールを叩く、あるいはメジャーなものを見ないことをあえてしない側に回るひとのほうが、これからの社会で問題になってくるやっかいなニュータイプの俗悪さなのではないか」と思ったので、鬼滅の刃には触れてこなかった。

 

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 けど、なんというか、……面白いような気がするんですよね。インターネットをやっているといくつか鬼滅の刃の中身に関する情報が聞こえてくるのだけれど、どの断片も、けっこうテイストが独特で、そこだけを切り取って面白いとは必ずしも言えないのだけど、そこはかとビザールな雰囲気があって、これを足し合わせた全体に期待してしまうようなものだった。

 

 なんか、聞いたところによると、「恋」の力で戦う「恋柱」がいるらしいじゃないですか。……だからどう面白いんだと言われればなんとも返せないのだけど、でも面白いような気がする。

 よく見かける「鬼滅の刃」にはまってないひとの意見として、「展開がどこかで見たようなもの」というのがあるのだけれど、フィーリングの部分に重要さがある作品なのであれば、そんなに大きな難点にはならないでしょう。

 

 ぜひ読んでみたいけど、自分の決めた逆張りに矛盾するのでちょっと迷ってる。面白そうではめっちゃあるんだよ……。へんに逆に張らなければ良かった。逆張りが憎い…。

 

 ……もうひとつ、いままで触れてこなかったのだけど、最近ちょっと知って、じつはこれも逆にめっちゃ面白かったのではないか、と思っているものがある。

 

 これです。僕はインターネット遍歴でニコニコ動画をあまり通っておらず、実況者とかアイドルマスターとかボーカロイドといったニコニコ動画に淵源をもつカルチャーについてひととおり疎かった。もこうさんに関してもここ2年くらいではじめて名前を聞いた方だったように思う。

 

 ただ、いまYouTubeにいる若い方々は基本的にこのあたりを完全履修していて、ある動画で見かけた「マンダのりゅうせいぐんはつよい」という、みんな知ってるよね、みたいな感じで発されたフレーズを検索してたどり着いたのがこれでした。

 

 この「厨ポケ狩り講座」に関しては、最初の1回を見ちゃったのだけど、この時点では具体的な笑いどころはどこにもないんだけど、やっぱりどこか、というか醸し出しているフィーリングが抽象的に面白くて、これはぜんぶ見てみたいな、と思ってしまった。

 

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 ただ、ポリシーに反するので、「鬼滅の刃」も「もこうさん」もこれ以上は一切触れません。さーて、BBCのドキュメンタリー「アワ・ワールド 世界は今」とC.P.E.バッハの「ピアノとチェンバロのための協奏曲」でも聞いて寝ようかな。