短歌 22

 

街灯を数えるだけのことなのにどうして悲しくなるのでしょうか

 

 

飲み残したテーブルの水を思い出すリセットを押して生き返るとき

 

 

警官の徒労 深夜の国道に車間を開けずTAXYTAXY

 

 

男の子みたいに花野に逃げた蝶ぼこぼこにされて帰っておいで

 

 

幸せを死後まで我慢できなくて行くレストランきらめくナイフ

 

 

うつくしい色に生まれて黄絵具は腹をよじった形で眠る

 

 

クリスマス 紙のコップに注ぐのはダイアモンドのようなウォッカ