大学時代のサークルの先輩や後輩とオンラインで会う機会があり、その直前にかねてから楽しみにしていた友人とのアウトドアレジャーを会社の都合でキャンセルしていた僕は、そこでみんなに「キャンプ行きませんか？」「キャンプ行かない？」と見境なく尋ねていた。
その夜は飲み過ぎていつのまにか寝てしまったのだけど、朝起きたら、「キャンプ！」と名づけられたライングループができていた。9名の参加者がいて、この9人でアウトドアに行けるのかとうれしく思った。同時にそれを無事開催に持って行けるか非常に不安だった。
様々なステークホルダーの意見を集約して、計画を実行まで持って行くのがあまり得意な人生ではなかった。
行き先候補がみんなから集まってきたところで僕は限界を迎え、「もうこれは俺の手には余る。……集まってくれた人には申し訳ないが、ここはギャグで流して、この会はなかったことにしよう」と思って、集まった行き先候補を下段に、参加者を上段に置いたLINEあみだくじを作り、「さあ、みなさん自分が引き当てた場所に行きましょう！」とpostした。
ただ、ありがたいことに調整業務を引き継いでくれるかたがたくさんいて、なんとかレジャーに行くことができた。みなさま、ありがとうございました。
当日は台風だった。配属先で名古屋走りを習得した先輩と暴風雨のアクアラインを走った。生まれて初めて海ほたるにきたのだけど、海ほたるには前々から思い入れがあったのでテンションが上がった。なんたって、ゴジラが壊した場所である。
そのあとは、中滝にあるコテージへ。ここが毀誉褒貶の波荒いスポットで、「BBQ用の網が交換されてなくてサビだらけ」「トイレのカギがかからない」「電話するたびにビールの値段が変わる」「全体的に汚い」「食べかけのクッキーが置いてある」といった不具合はあったものの、値段と広さ（寝室が7部屋、共用部屋が2部屋あり、大勢でアメリカの若者映画みたいなパーティーができた）はかなり良かった。
そして翌日はまた海ほたるに帰って来た。海のまんなかにこんな場所があるなんてすごすぎる。本当に海ほたるが大好きになってしまった。もともと、オッチョが大の字になって拘束されていて最終的にはエロ漫画家と抜け出すのを見たときから海ほたるになんとなくのあこがれを抱いていたのだけど、実際に来てみてもこんなに素晴らしい場所だったとは。
デートで海ほたるに行きたいなと思ったけど、免許は失効してしまっている。失効させるんじゃなかった……、と失効してはじめて後悔した。
よいレジャーでした。また行きましょうね。
