東海オンエアおすすめ動画~VSプロ編~

 

 愛知県岡崎市出身の6人組YouTuber、東海オンエアは幅の広い企画で冥王代から第四紀完新世にいたるまでのすべての層からの支持を得ている大人気グループだ。

 彼ら自身もYouTubeのプロであるが、その地位に安住せず、動画ではしばしば他ジャンルのプロと対決をする。そうすることでプロYouTuberとしてのさらに高みを目指す、そんな動画がいくつかあるので今回はそれを紹介していきたい。

 

 「怪談中にいきなりクイズになって、先の展開を当てることができたらその怪談はこわくないんじゃね?」というのを検証したこの動画は、見るまえからわかる傑作動画なのでもはや見ないでもいいと思う。思ったとおりの展開が待っていて、思ったとおりに面白い。

 唯一予想外な点があるとすれば、ゲスト出演のプロ怪談家ぁみ*1さんがかなり大喜利に乗り気だったこと。芸人でもあるみたいなので当然そうなのかもしれないが、ボーダフォンのボケにバカ笑っていたの良かった。

 

 建設のプロとブランコづくりをするこの対決動画も東海オンエア史上に残る人気動画のひとつである。

 やっぱり、いきった素人とプロが戦う動画はフォーマットとして本当に面白く、そのうえで、ブランコ作りという、いままで見たことはないけれど素人でも一応作れはしそう、だし最後に実際に自分たちで乗って「怖い!!!」となるオチも想像できる、という題材の選びどころがとてもよい企画だったのではないか。

 

 建設という、ふだんこういうときに「プロ」としてもてはやされるようなジャンルではないところに着目しているのも素晴らしいと思う。

 

「なぜ今(相手プロは)王を動かす!?」

「王が動かなければ部下はついてこない…!」

 だれがどう考えても無理だとわかる「6人がかりならプロ棋士といい勝負できるのでは?」回も素晴らしい一篇でしたね。

 真顔で自己紹介に「イェイイェイ」と始めて、「YouTubeもやらせてもらってます…」というイトシンTVの伊藤真吾五段も非常にキュート。将棋棋士によるYouTubeは最近、まったくYouTubeに向いているとは思えない(そこが良い)森内俊之九段なんかもいたりしてはなはだしく盛り上がっている。

 

 一気に5名もの現役のプロが登場した「バスケってたくさん点入るからプロ相手でも1点くらい決められるんじゃ?」も素晴らしい動画だった。

 動画の内容としてはワンサイドのバスケットボールをずっと見ることになる、しなかなか運動しながら喋りで笑いを取るのは難しいというところもあり、映像自体はじつはそこまで面白くはないのだけれど、東海オンエアがその難しいシチュエーションのなかでいくつかのおもしろポイントを作り、編集にもいろいろ工夫を凝らして*2動画を進めること、……それ以上にこういうセッティングの動画をえいとやっちゃえるところにいたく感動した。

*1:くっきー!に好かれてそうなハロプロアイドルみたいな名前だ。

*2:とくに左上の時間表示は自前で作るとなるとかなりチャレンジングな仕事だったのではないか。