短歌 13

 

たえまなく変化があって耐えられぬ人は海へと下っていった

 

 

雪光る街を歩けば君がいる僕は透明人間またね

 

 

手のひらに紙風船を乗せてたら風が強くて残念だったね

 

 

風に揺れる空き教室のカーテンは幽霊だけど歌がうたえる

 

 

友達じゃなかった人とも友達になれてやっぱり甘いコーヒー

 

 

海に流した船に今さら追いついて 懐かしい船 恥ずかしい船

 

 

僕たちはビニール袋をかぶってる 透き通っている七つの光