スペインのプロサッカーリーグ、ラ・リーガがコロナウイルスによる中断から回復した。正直、リーグ戦がどんな感じだったのか、どのコンペティションが残っているのかなどよく覚えていない部分もある。
まあでも、レアル・マドリーの(スタメンで出ていた)選手はみんなコンディションがよく、気持ちよくサッカーをしているのが見られて良かった。モドリッチのアウトサイドパスとか、マルセロの美しいキックとか、ボールキープするアザールとかグイっと出てパスを奪ってそのまま攻撃に走っていくセルヒオ・ラモスとか、そういうのがないのがあたりまえだった週末をこれまで過ごしていたのが、いまとなっては信じられない。
前半のノリノリの時間帯は素晴らしかった。相手のアンカーにまでプレッシャーをかけるクロースとか、すごいパスミスをしたあと撃たれたシュートを自分でキャッチするクルトワとかを見るのはとても楽しいことだ。
後半になるとすこし様相が変わってくる。「明らかに左利き。右もそこそこ使える、とかではなくまったくの左利き」のメンディを右サイドバックに投入してからは、なんとなく、レアル・マドリーお得意の舐めプ感が出てくる。
そして前線の2枚替え。ロドリゴはまあいいとしても、ベンゼマとの関係性がとても良く、いい感じの武器になっていたアザールを下げてからは、なんというか、練習試合のような感じになった。ジダンは怒ったらしいけど、その交代をする以上しかたがないことだと思う。
そのあとはマルセロが、ハムストリングを痛めたっぽい倒れかたをするのだけれど、交代はなくそのまま続行。マルセロは足を引きずりながら戦い、それ以降元気ある動きは一切見せなかった。日本企業のような采配である。せっかく5枚の交代枠があるのに、それを無駄遣いして肝心なところで使えないのは見ていて切ない。
とはいえ試合自体は3-1の完勝。再開後初を飾ることになったクロースのゴールは、「針の穴を通すような」という形容詞が似合うきれいなゴールだったし、2発目のセルヒオ・ラモス、3発目のマルセロのゴールもそれぞれに美しかった。
今週末からはイングリッシュ・プレミアリーグが、来週末からはJ1リーグが再開する。どのリーグも、再開後は週2試合という超過密日程を戦い続けることになる。僕は大体3つくらいのリーグで試合を追いかけているので、週あたり2×3=6、6つの試合を見ないといけないことになる。このブログも、週6くらいの割合で、サッカーの話をすることになるだろう。読者は激減するに違いない。
そんなデメリットはあるけれど、やっぱり、サッカーが楽しそうに行われているのを見るのは良いことだった。