Low Humというハワイ出身のミュージシャンのソロプロジェクト*1があり、これがめちゃくちゃ個人的に刺さった、かつ、見たところまだだれも聞いていなかったのでここで紹介していきたい。
まずはこの曲「Comatose」から。Low Humとして1枚だけリリースされているアルバム「Room to Bleathe」の最後の曲で、とくにシングルカットされたりMVが作られているわけではないのだけれど、ほかの曲とは一桁ちがう再生数を持っている。
境界線があいまいな音・メロディーをしていて、厚みは感じるんだけど重さは適度な範囲にとどまっている。展開は工夫がされていて、集中して聞きこめるくらいには単調でない。それぞれのメロディーはキャッチが効いていて抒情的。ぼんやりと、なにも考えずに、あるいは単純作業をしながら聞いていてハイになれる。
ベッドに転がって聞く、一日最後の曲にふさわしいのではないでしょうか。
そのアルバムは2019年に出ているのだけど、こちらはすこしさかのぼって2017年にべつのレーベルから出していたシングル。わかりやすく、いまの形に至るちょっと前、といった音をしているが、スローだけどもの思うようにエモーショナルなメロディーが気分を盛り上げてくれるこの感じがすでに出ていて好き。
そして最初にはまったのがこの曲。ほかの曲よりもちょっと激しめのリフレインがうなり声のようなボーカルやバックトラックと絡み合い、間奏で見せ場を作ったあと、疾走感のあるサビに結実する。このクールな高揚感ね!
映像でもそういうふうになっているけれど、夜、これを聴きながら走ったりしたらめちゃくちゃ気持ちいいのではないか。
これはTotoの「Africa」なのかな。僕サンプリング文化とかいまいち理解してないんですけど、これはたぶんTotoの「Africa」ですよね…?
音数がすくない状態で流れるサビのフレーズと、そのあとに盛り上がるトラックが素敵。
こちら、「Nebraska」が代表作のような扱いを受けている楽曲である。ほかの曲たちよりずいぶんリッチな感じで、メロディーも美しい*2。疾走感や高揚感はやや薄めなので、部屋でゆっくりとどうぞ。