ザルツブルグvsナポリの試合を見た。UEFAチャンピオンズリーグという、ヨーロッパのそれぞれの国のリーグのチャンピオンたちを集わせて戦わせる大会の、第3試合目である。ザルツブルグはオーストリアの、ナポリはイタリアのリーグを代表して出場している。
ザルツブルグは前節、リヴァプールのホームでリヴァプールといい試合をしていて、サッカーファン的な注目度がかなり高まっていた。今回はホームで、リヴァプールほどではないものの、それでもだいぶ格上のチームであるナポリを迎える。
ザルツブルグは攻撃的な、若いチームである。去年の大会でベスト4まで進出し、いろいろなチームのファンから応援されていたアヤックスと、なんとなく雰囲気がかぶっている。
ここでもしナポリを叩けるようだったら、勢いがついて、去年のアヤックスのような躍進を見せるのではないか……? となんとなく期待していたが、そんな感じにはならなかった。でも、まだグループステージ突破のチャンスはあると思うので今後も頑張ってほしい。
以下は気になった選手たち。
ファン・ヒチャン
最初は左SH、後半の布陣変更後はFWでプレーした。ボールを受けたらとりあえず対面の相手と勝負することを考えるところや、スピードと体のキレの良さで勝負するところはなんとなく偉大な先輩であるソン・フンミンを彷彿とさせる。
南野拓実
4-2-3-1のときも中盤ダイヤモンドの4-3-1-2になったあとも変わらずトップ下でプレーした。あいかわらずライン間で受けるのがうまい。ザルツブルグの攻撃戦術はけっこう日本代表と似ていて、だいたいおなじタスクを与えられているように見えた。プレースタイル的に、ステップアップして大きなクラブでレギュラーをつかむのは難しいかもしれないが、代表とクラブの二足の草鞋を履くという点で考えると理想的な環境にいるのではないか。
ラスマス・クリステンセン
いちばん気になった選手がこちら。布陣変更の影響は受けずずっと右SBでプレーした。予測が速いというのか、ナポリの甘いパスに反応してボールをいい形で奪取するプレーが目についた。予測でボールを刈れるサイドバックというのはなかなか珍しい強みを持った選手だと思う。ボールを奪ったあとのプレーの判断も悪くないけれど、ただ、この試合を見る限りでは突破力やクロス精度がある、つまりボールを奪ったあと一人でなにか攻撃ができるタイプの選手ではなさそう。