「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム マジLOVEライブ上映」を見に行ってきた。覚悟はしていたが、実際に文字に書き起こしてみるとかなり騒がしい字面になってしまった。ライブ自体は非常に楽しかった。
うたの☆プリンスさまっ♪(a.k.a.うた☆プリ)というのは、9年前に発売された乙女ゲームを第一作とするかなり息の長いコンテンツで、この劇場版も公開15週目くらいになっている。
鑑賞するにあたって予備知識はまったくなかったが、この「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」は全編が曲とMCだけで構成されていて、物語は一切ないので*1、とくに問題なく楽しむことができた。
劇場に入るまえ、これに誘ってくれた人に「そういえばうた☆プリに出てくる18人のなかには、ひとりだけロボがいるんですけど、だれがそれなのかライブを見ながら当ててみてください」と言われ、「18人のなかにひとりだけロボがいるということがあるんだ」と思いながら見ていた。
そしたら、シャッフルユニット曲のあとのMCでいきなりひとりが抑揚のすくない透きとおった声で「統計によると~」と言い出したので、「こいつだ~~~!!!!」と思った。
なんとなく好きな感じなのは彼で、おそらく彼の担当色だろうと思われる色を会場の雰囲気で察して、ペンライト(同行人が貸してくれた)をその色に変えて振っていた。*2
しかし終わってからいろいろ話を聞くうちに、なかなか藍先輩のことも気になりつつある。
彼もとてもよかった。彼のことをまったく知らないので完全な印象論だけど、グループにひとりいることで全体の動きが変わる、信頼できる人物のように見える。一緒に仕事をしたいタイプだ。
そのような面々が歌を歌い、合間にはMCを入れる。このMCというのは、トークというような感じではなく、18人それぞれが個人として、あるいはユニットとして、自らの思いを語る、メッセージを伝える、というような形になっていて、音楽が鳴っていないだけでこれもほぼ曲のようなものである。
語りには二種類あって、語られている内容に向かって語りかけるような語りと、語られている相手に向かって語りかけるような語りがある。僕は伝統的に後者のような語りをコンテンツとして享受するということをしてこなく、前者のほうを語りのより純粋な形だと考えている気がするが、とはいえ後者には後者の良さと迫力があることも事実である。
最初は苦笑いをしちゃうところも多かったけど、王国の世界に引き込まれていくうちに苦さはなくなって、まっすぐな言葉に照れちゃうくらいには受け止められたような気はします。素晴らしいライブでした。