短歌 19

 

願書を書いて浮き足立てば秋の夜の度が合わなくなってきた眼鏡

 

 

自分で決めたラッキーカラーのオレンジ色みたいにいつも元気でいたいな

 

 

手のひらのなかの小さく透明なまるを守って過ごす休日

 

 

いつもいく飲み屋で夢をくださいと注文をして最中をもらう

 

 

SEIKINの玉子ひとつで目玉焼きふたつを作る残業の夜

 

 

だれかを深く愛することで表情が厳しくなった旧友と会う

 

 

日記ああ日々がとっても好きでした「私」と「わたし」の表記ゆれさえ