西湖キャンプ

 

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 高校時代の友人と西湖にキャンプに行ってきた。テント建立後の写真をすでに貼ってしまっているが、この状態までたどり着くまでが本当に大変で、旅の思い出の8割をこれ以前の出来事が占めている。

 

 まず、10時ごろに友人の家に集合してレンタカーを借りたのだけど、借りて車に座って冷房をかけて、冷房が効いてきたころにようやく「今日どこ行くか?」という話になった。決まってなかったんですよね。

 話し合ったのですが、高校の友人で話し合ったときになにかがはっきりと決まったことはこれまでの経験上ない。とりあえず山へ向かい、空いてそうなキャンプ場があり次第キャンプインしようということになった。

 

 山に向かいたかったのだけどしかし首都高がとてもとても難しく、その後1時間半運転したのだが、最終的に足立区から練馬区に移動しただけで終わった。それだけの移動に3回首都高を乗り降りした。途中埼玉県に踏み入った気もする。練馬区で、とりあえず体勢を立て直そうとガストに入ったときにはさすがに険悪なムードが漂っていて(しかもそのガストはオペレーションが崩壊していていつまでたっても料理がこなかった)、「もう今日はなにも予定はなかったことにして、帰る?」という意見まで出た(おもに僕が出した)。

 

 しかしここで勇退を決断するほどの合意形成能力は当然僕らにはない。その後も高速道路のシステムに苦労させられ、表示に欺かれ、料金所のお父さんに説教されつつ、なんとかたどり着いたのが西湖湖畔のキャンプ場だった。

 富士五湖のひとつで世界文化遺産の一部にもなっている、きれいスポットであった。本栖湖精進湖とともに、古くは剗の海という大きな湖だったらしい。

 

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 到着後、僕以外のメンツはテントを立てはじめたのだが、キャンプ場着いてすぐテント立てるのってなんか効率を追い求めているみたいで「休み」じゃないみたいでいやじゃないですか? なので僕は自分のぶんの椅子だけ立ててビールを勝手に開けてボーっとしていた。

 そうしているとさすがに「お前も働けよ」とやや強めな口調で言われてしまった。まあ~、気持ちはわかるけどかといって働くかといったら微妙な気分だったので頭を使った。どうして彼らはそうまでして早くテントを立てることにこだわるのか。彼らのこれまでの言動から、「はやくテントを立てて釣りに行きたいと思っている」のではないかという仮説が導けたので、半分くらい作業が終わったところで「あとは俺がやっとくから釣り行ってくれば?」と声をかけてみた。

 するとそれが正解だったらしく、さっきまでの険悪なムードがいい感じになって釣りに出かけて行った。僕は気のすむまで休んだあと、居残り組の友人とともに残りのテントとタープを立てた。僕の数少ない長所のひとつである高いEQ(こころの知能指数)を生かしたファイン・プレーだったのではないか。

 

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 そのあとはバーベキューをしたり火を見たり、それぞれがポケモンのジムリーダーだったら何タイプのポケモンを主に使ってきそうか、といった話題でもりあがったりしたわよ。良いキャンプでした。また来年も。