短歌 14

 

この僕はどこまで走れるんだろう 知恵の木の実を頭にのせて

 

 

ふわふわとお空を目指す風船は世界と糸でつながっている

 

 

欲ばりになってもよくて大雨のあとの森へはきのこを狩りに

 

 

月の輪郭をなぞってふんわりと撓んだガードレールの危険

 

 

充電器忘れた人は充電を大事に使っている帰り道

 

 

両親が殴りあってる音がする 飛んでいる夢の終わりのほうで