Weezerのステイホームソング ほか

Weezerのステイホームソング

 Weezerのステイホームソングが先行カットされていた。コロナの影響で作業が遅れ、いったん日程が白紙になっているみたいだが、すでにつぎのアルバム「Van Weezer」の準備ができているらしい。Weezer、気づいたらいつもアルバムを出しているイメージがある。

 

This one is for the stay at home dreamers, the zoom graduators, the sourdough bakers, and the essential workers.

 概要欄にはこんな力強いメッセージが。この「sourdough bakers」というところの背景がよくわからないのですが、日本でいう「蘇をつくる」みたいなミームなのだろうか。

 

オリヴィエ・メシアン「トゥランガリ交響曲

 ひととおりWeezerを楽しんだあとはメシアンの「トゥランガリ交響曲」を聴いていた。言葉は有名だけど、じつは20世紀以降「交響曲」というジャンルは衰退あるいは形骸化しているらしく、新たな名作というのはほぼ生まれなくなっているらしい。ある程度の定評を得ている「交響曲」としては、この曲が一番新しいもののひとつになるのではないだろうか。

 最初の1分くらい聞いてもらうと、「ふぉわ~~ん」みたいな聞きなれない音色の楽器が入っていることがわかると思う。これはオンド・マルトノという、指輪を使って演奏するちょっと珍しい電子楽器で、この曲ではピアノと並んでめちゃくちゃ目立ちまくる。ピアノが入っているだけでオーケストラとしては過剰なのに、それに加えてこのオンド・マルトノ、おまけのようにチェレスタや多種多様な打楽器、グロッケンシュピールチューブラーベルまで備えた極めてリッチな音づかいになっている。

 

 曲自体もとてもカオスで、中盤の、曲中のいろいろなところで使われる素材が森のざわめきみたいに調和を無視していろんなところで鳴っていて、でもそれが総体として別の意味での調和を見せているように聞こえるチャプターがとても好き。

 

「国境の長いトンネルを抜けると~」

 そのあとはクイズノックの動画を見ていた。クイズっていう制約のなかいつもおもしろそうな新しい企画を考えていてすごい。

 

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 川端康成『雪国』の書き出しを暗唱する、という問題は意地悪な文学の先生がたまに出す、ちょっとした文学クイズということでも知られている。ふくらさんも山本さんも、「こっきょうのながい~」と読み上げていたけれど、はたして、それであたっているのでしょうか?