Night in the Woodsプレイ日記 その1

 

 「Night in the Woods」というゲームをちょっとまえからプレイしはじめていた。僕はSteamでプレイしているが、ニンテンドースイッチという機械でも配信されているらしい。

 

Nintendo Switch|ダウンロード購入|ナイト・イン・ザ・ウッズ (Night in the Woods)

 

 物語は主人公の黒猫「メイ」が大学を中退して故郷の田舎町に戻ってきたところからはじまる。到着した鉄道駅には両親の迎えはない。どうやら、メイの家族はなにか問題を抱えているようである。

 メイの皮肉っぽくも明るいひとり語りに導かれるようにして、プレイヤーはメイを操作し、地元の街へつながる、歩いて帰るにはにはちょっと長くて暗い森の道を行く。

 

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 地元の街にいたちょっと賢い子が、大学に行くって言って街を出て、少し寂しいねと思っていたところにとつぜん帰って来た。地元の古い知り合いたちはうれしいとも心配とも悲しいともつかない微妙なふるまいをするし、主人公のメイはそれに飲み込まれないようにちょっと明るさのピッチを上げた振る舞いを返す。

 このへんのシチュエーションの機微は僕も以前実際に体験して知っているので、切なかった。

 

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 メイは地元で、寝て起きるだけ、……たまに友達と会いに行くだけの日々を過ごす。友達はたまに、気安くメイの元カレ「コール」の噂をするけれど、メイのなかでは彼のことは正直過去の話にはなっていない。

 そんななか、街のはずれの森でパーティーがあって、その会場でコールと再会することになる。

 

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 結局ちゅーすらせずに別れることとなったイケメンの元カレは、しらっと会場にいて、避けて通るのも負けたみたいでいやだし、こいつのせいでこの夜が台無しになってたまるか!となったメイは酒をがぶ飲みしてコールに話しかける。酒が進んで酔っぱらってしまい、辞めたばっかりの大学disからはじまる大演説をぶつことになる。

 

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 このシナリオが他人事とは思えない大賞受賞。

 

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 その場で吐いてしまったメイは、昔は仲良かったけれど、いまはちょっと突き放した態度をとられている幼馴染「ビー」の車で送ってもらうことになる。ビーは大学に行くなどのぞめない家庭環境だった。甘い弱音を吐いて、それを冷たく突き放しているのに、それでも甘えてくるメイにたいしてビーは強い口調でキレる。

 「お前昔は賢かったじゃん? お前昔は相手する価値ある人間だったじゃん? 代われるもんならお前を殺して私が大学行きたかったよ」*1

 

 すすり泣くメイ。乱暴にブレーキをかけて、ここで降りろと言うビー。それを聞いて、大泣きするメイ。

 

 結局ビーはメイを部屋まで連れて行って、寝かせて帰る。帰り際に、「迷惑」とかけた昔のあだ名でメイを呼ぶ。

 

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 というところで第一章が終わる。ちょっとあまりにもお話が、主観的にも客観的にも刺さっているので、しばらくは熱中してやろうと思います。

 

 

*1:正確なテキストではないが、おおむねこのような内容のことを言っていた。