ことしもJ1リーグが無事開幕した。リーグ戦よりルヴァンカップ*1のほうがさきにはじまったり、コロナウィルスの流行でパブリックビューイングが中止になったり、べつの試合では応援が禁止になったり*2いろいろ波紋はあったが、とりあえず開幕を迎えられたことはサッカーファンとして素直にうれしい。
僕が応援しているコンサドーレ札幌の初戦の相手は柏レイソル。J2で優勝して今年からまたJ1を戦うことになったチームである。それなりに降格歴はあるが、まあJ1のチームという感じ。去年の最終戦ではセンターバック二人を負傷で欠き、もはや特攻を仕掛けるしかなくなった京都を13-1という衝撃的なスコアで下したのが、サッカーファンの頭には鮮烈なイメージとなって残っている。
前半にちょっと集中力を欠いたようなところから2失点。札幌は攻守の切り替わりの部分と、自陣深くで受けに回ったとき札幌から見て左から右サイドにボールを回されたときにだれが対応するかというところに問題を抱えていたと思う。武蔵が下がって対応するか(かわりにカウンターの破壊力が損なわれる)、CHの2名がスライドするか、CBが前に出て同サイドのWBがカバーするか、どちらかをタイトに選択しないといけないのだけど、それが上手くいかなかった部分が2失点目で、悪夢のような江坂選手にきれいなゴールを許してしまった。3失点目は守→攻の切り替わりを刈られてまたもきれいに失点。
大切な試合でビハインドになった札幌ではよくあることなのだけど、後半の札幌は自らバランスを崩し、気持ちと即興の比重を高めたカオスフットボールをプレイしはじめる。カオスフットボールも悪くはない選択肢ではないのかもしれないが、ACLを狙うようなチームはやっぱりそれじゃだめなんじゃないのか。
自由人で今日はコンディションも切れ切れだった荒野選手などはカオス下で目覚ましい活躍をしており、ふだんは点を取る選手ではないのに今シーズンのチームのリーグ初ゴールまで決めてしまった。そのあとも、札幌が特徴的に持つガード不能技で殴ったような形(チャナティップ→鈴木武蔵のスルーパス)で1点返すものの、カオスになったディフェンスラインの背後を強襲される形で失点も献上。
27+25 - 第1節の柏vs札幌では、両チーム合わせて計52本のシュートが記録された(柏:27本、札幌:25本)。2015年以降、J1の1試合では最多のシュート数となった。
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年2月22日
52 - 柏v札幌(2020/2/22)
49 - 浦和v大宮(2016/7/17)
47 - 仙台v川崎(2015/04/18)
47 - 横浜FMvC大阪(2018/12/1)
開宴。 #JZN
13失点せず、2点返せたというところで、なんとかJ1のチームとしての意地を見せられたんじゃないでしょうか。長いJ1リーグ、今年は浦和に加えて柏よりも上の順位で終わりたいものですね。
*1:リーグ戦と並行して行われている大会。ヤマザキビスケットのスポンサードで開催されていて、同社から出ている商品の名前が大会名に冠されている。
*2:神戸がスタジアム内での応援行為、応援道具使用を禁止!新型肺炎対策で(Goal.com)