「なにが楽しいの?」~プレミアリーグ23節リヴァプールvsマンチェスター・ユナイテッド~

 

 リヴァプールのホームスタジアム、「アンフィールド」で行われたリヴァプールマンチェスター・ユナイテッドの試合を見た。19/20シーズンプレミアリーグの、23番目の試合である。

 

 近年のリヴァプールは名実ともに世界最強のクラブである。昨シーズンはヨーロッパのトップに立ち、今シーズンはクラブワールドカップで優勝して世界一のクラブとなった。国内リーグではこれまで21試合を消化して20勝1分け。リーグ戦では負けておらず、チャンピオンズリーグでもたしかナポリに1回負けただけ。リーグカップではアストン・ヴィラに大敗しているが、これはその翌日にクラブワールドカップの初戦があるというありえない日程のため10代の選手を大量に起用せざるを得なかった、という事情がある。

 

 たまに一緒にサッカーを見てくれる友人と、リヴァプールのこの現状のことを説明すると、「その人たちサッカーやってて楽しいの?」というお言葉を賜った。たしかにそのとおりなので、つぎのアップデートでナーフされることを期待している。

 

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 マンチェスター・Uには競合相手のときにだけ発動するミラクルな底力*1があり、今回の試合でもいかんなくそのミラクルを発揮していたのだけど、最終的にはリヴァプールが実力で殴りきった。以下はひとりずつ気になった選手を。

 

ルーク・ショー

 ユナイテッドの左CBを務めていた。この位置は必ずしも本職ではないと思うのだけど、カバーに入ってくれるマグワイアに助けられながらも、リヴァプールの攻撃をぎりぎりで受け止めていた。

 さらに左にいるウィリアムズがちょっと頼りにならない場面が多く、プレッシャーがかかった状態でボールを受けたあと強引に縦に運ぶ場面が目立った。失わなかったし、とても頑張っていたのではないか。ただ頑張りすぎたのか最終的には足をつっていた。

 

ハメド・サラー

 最近ちょっと全盛期ほどの決定力を発揮できていないといううわさは聞いていて、南野が入れ替わることができるとしたらサラーなのではないかとか思っていた。たしかに、決定機を自分の足に当てて外してしまった場面などにはそんな空気が漂っていたのだけど、試合終了間際の突き放しゴールはヤバかった。必死についてきたダニエル・ジェームズが絶対にコントロールできず、ユナイテッドのキーパー、デ・ヘアも前に出れない、けれどシュートコースはある、という絶妙な場所にボールを置いてからのシュートをさも簡単なことのように決める。

 ゴール後は乳首を出してしまい、イエローカードを提示されていた。*2

 

*1:今シーズンのリーグ戦でリヴァプールから勝ち点を取った唯一のチームがユナイテッドである

*2:サッカーでは乳首を出すと反則になる。