先日、ふと思いついてずっとWikipedia目次クイズについて考えていた。ルールは簡単である。
Wikipediaの、ある程度おおきなページには設けられているこの目次のブロック。これを見て、この目次が一体なんという項目の目次なのかを当てるクイズである。反応を見るとこれはかんたんな問題だったようだが、お分かりだろうか。
議会とスポーツ(とくに野球とフットボール系競技)に共通するもの、と考えていくとわかりやすい。軍事と私闘はややミスリーディングだけど、私闘は字面のうえで大きなヒントになったと思われる。
正解は「乱闘」である。じつはもとは乱闘について調べていて、なんとなく、この目次を見ていて考えついたクイズだった。もっとほかに、意外な事項が並んでいて、それを総合していくと項目の名前にたどり着くような目次があるのではないか? そう思ってWikipediaの広いページの海を探しはじめたのだけど、これがかなりの難事業だった。
予想はつくと思うが、ほとんどの項目の目次にはその項目自身が文字として含まれている。問題文のなかに答えがあるクイズというのは、なくはないものの、基本的にはなんらかのひねりがないと成立しない。
Wikipedia目次クイズを作るには、まず、その項目自身を文字列として含まない目次を持った項目を見つけなければいけない。
とはいえ、このような単調な目次では答えを絞ることはできないのでまったくクイズにならない。目次クイズを作るためにWikipediaをさまよい続けてわかったのだが、Wikipediaというものは、このような答えを絞れない目次を持った項目か、項目名を目次に含む項目か、目次を持たない項目か、この3つで99%が占められている。
たまに条件を満たすような項目を見つけても、なかなか良いクイズになるところまではいかない。この目次の答えは「シャチ」であるが、「ヒトへの危害」、「社会性」、「飼育」あたりからシャチを絞り込むのはほぼ不可能だろう。
ただ、「シャチ」を最初に思いついていれば、これが答えかも、と思えるかもしれない。
これがいまのところいちばんましな問題だろうか。「大きさ」「色」「郵便物」「書式」のヒントでなんとかたどり着くことができるかもしれないが、やはり、答えるがわに多くを投げすぎていて、良い問題とは言えそうにない。ちなみに答えは「封筒」である。
しかし、理詰めでたどり着けるようにし過ぎるとこのように、ただの知識クイズになってしまう感も否めない。ポリネシア人が開拓し、ヨーロッパが探検した、わりと情報量のある、ラグビーとクリケットが盛んな国、となればなんとなくニュージーランドが導けると思うが、あまり楽しくはない。どこかで、なるほどと思えるようなジャンプがあってほしい。
最後に答えを明かさずに一問。ヒントは「首振り歩行」である。まだWikipedia目次クイズには可能性があると思うので、ぜひ皆さま、時間があれば作ってみてください。新たなWikipedia目次クイズの誕生を心待ちにしています。