ふさふさParcels

 

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 世界は広い。広い世界にはなんと、メンバー全員がスペースキーの存在を知らないバンドがある。それがParcelsである。たしかに、なにも書いていないキーなので、「おそらくなにも起きないキーなのだろう」と推測して、結果押す気にならないのはわからなくもない。僕も2,3回しか押したことがない。

 

 Parcelsはオーストラリアのバイロンベイというサーファーの町出身の5人組バンド。ミュージシャンとしてのキャリアはベルリンでスタートさせているらしい。この曲を見てみると、映像はたしかにオーストラリアで音楽をしながら自由に生きている若者、という感じだが、音はちょっときりっとしたエレクトロニカ寄りの感じになっていて、それがよくマッチしている。

 デビューから速攻でDaft Punkの目に留まって、Produced by Daft Punkのシングルをリリース。ほかにもPhoenixTwo Door Cinema Clubオープニングアクトを務めたりして、かなりの知名度を得たらしい。バンドとしての成功へ、高速道路に乗って進んでいるらしい。

 

 

 曲はどれも素敵ですね。ざっと調べてみたところ、多くのひとがParcelsに言及するにあたって、ほかのすでに評価が確立したミュージシャンの名前を並べて出していて、たしかに、この、すでに良いということになっている既存のものとテイストが近すぎるというのはひょっとしたら、とくに玄人好みという点ではマイナスに働いてしまうのかもしれないけれど、僕くらいの習熟度だとあまり気にせずに聴ける。

 

 ライブはこんな感じ。メンバー全員がおなじ髪形をしている理由はよくわからないが、かなりノリノリで演奏しているあいだに揺れるのはかっこいい。ちなみにこの動画のもっとも評価されたコメントはこれだった。

 

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もしこのバンドに加入したけど自分だけ髪伸びなかったら気まずくない?