Apple Music Challenge(3か月で10000曲聞いたときの話) 2

 

前回までのあらすじ:

 Apple Musicの無料期間3か月を利用して、曲を、たくさん! ……そうだなあ、切りのいい数字、1000は簡単そうだから、10000にしよう! 10000曲聞いちゃおう! そしたらめっちゃお得、0円で10000曲聞けるわけだから、1円当たりの曲数は、…無限大だ! などと考えた僕であったが、1500曲のあたりで普通に疲れてきた。

 

 日付は11月24日。チャレンジを始めたのが11月2日なので、もう三週間が経過したことになる。ご覧のとおり、曲の評価基準がよろしくない方向へ変化してきている。美しいものを十分な時間をかけて楽しむという、芸術鑑賞の本来性は見失われてしまった。

 

 ちなみに、10000曲を90日で割ると、111.11111......曲/日となる。このツイートで言う一日のノルマというのはアルバムに直すと8~10枚くらいということになる。それを3か月続ける。どうお思いになるでしょうか? いけるかいけないか、かなりぎりぎりのラインに見えてチャレンジ心がくすぐられませんか? 当時の僕はめっちゃくすぐられてました。

 

 このころはまだラブライブにまったく興味がなく、ミューズと言えばMuseだった。人間は大きく変わるんだな。

 

 せっかくなのでいろんなジャンルの音楽を、と考えていろいろ聞いていたけど、やっぱりクラシックは一曲の長さが長めだったので、ノルマをこなした深夜などにひっそりと聞いていた。こちらはフランスのマイナークラシック作曲家である。いまでもたまに聞き返す。

 しかしこの時点で12月8日。一か月と一週間ほどが経過しているが、進行度はまだ2850/100000である。大丈夫なのか? 自分のことながら心配になってきた。

 

 3000曲手前くらいのあたりから選曲に彩りを持たせたくなり、マイナーな国のポップソングをいろいろ聞くことになる。これがかなり個人的には好きだった。国には国の、個性があるんですよね。

 

 たとえばこのLonely China Dayなんかは、いまでも折に触れて聞き返す美しい音楽を鳴らすバンドだ。10000曲聞かなかったら絶対出会えなかったと思う。

 

 Finnegan Bellも素晴らしい遺産だった。探せば探すだけ、美しいものに出会えるようになっているんだ、この世の中は。