Peach Pit - Drop the Guillotine

 

 皆さんはローゼンメイデンのドールのなかではだれがいちばん好きですか? 僕は蒼星石がとてもすきです。「許可をもらってない」と言って桜田ジュンの部屋に入ろうとしないシーンと、「マスターの… ジュン君の許しがないと 服を脱ぐのは…」のところが最も好き。

 

 蒼星石とはとくに関係があるわけではないが、今日はPeach PitのAudiotreeのライブを聞いていた。

 

 カナダのバンクーバー出身のバンドで、聞いてみればなんとなくわかるというか、「あーこういう感じね」と思うというか、(べつに流行っているわけではないのかもしれないけど)なんとなくいま流行りのような、よく聞く音をしている。基本的にはポップなんだけど、そこはかとなくドリーミィでだるい雰囲気があって、きりっとした音とぼやっとした音を両方使っておたがいを浮かび上がらせるような、そういう曲を作っている。

 

 本当にこの「Drop the Guillotine」という曲はすごい。ピース又吉のような髪型をしたフロントマンが不思議な踊りを踊りはじめるのに目が行ってしまうかもしれないが、それは見なかったことにして、まずはイントロのギターのフレーズを玩味するところから始めたい。フレーズを3回変奏するリフレインは最高じゃないでしょうか。

 

 この曲はいくつかのバージョンがあって、1stアルバムの「Being So Nomal」に収録されている、Official PVとおなじバージョンのほかにも、なんだか気持ち悪いEPバージョンがある(これはいまいちなにがなんなのか僕にはよくわかっていない)。この記事の最初に貼ったAudiotreeのライブバージョンもApple Musicで聞ける。このAudiotreeのバージョンが本当に良くて、ひさびさにこの曲をじっくりと聞き返した。

 

 Audiotreeでは、1stアルバムのバージョンにあった靄がかかったドリームな感じが消えていて、ギターの(リフだけではない)美しいフレーズとほかのパートの絡み合いが堪能できるようになっている。これがとっても耳に心地よい。でも待てよ、じゃあ、オリジナルバージョンのアレンジは失敗だったのでは(その感じの音がこのバンドのカラーではあるのだが)?と思ってもとのバージョンを聞きかえしてみたんだけど、まあこれがもとのやつも良いんですよね。曲の全体としてのおさまりがいいのは絶対にもとのバージョンだと思いました。

 

 どうしてもボーカルの変な男の変な踊りのほうに目が行ってしまうというかたはこちらの曲をどうぞ。永遠に踊っています。