「ドラえもん のび太と鉄人兵団」

年明けのころから、ドラえもんの映画がAmazonプライムで見放題になっている。それをいいことに、年が明けてからドラえもんの映画ばかりを見続けてきた。 「おざしきつりぼりと言ってね。…ひみつなんだ」 たくさんの数があるドラえもん映画のなかでも、「鉄人…

ユーカリが丘彷徨

ユーカリが丘というニュータウンにやってきている。ホテルの朝食は品数が多く豪華だった。地元で生産しているという肉みそがフィーチャーされていて、スクランブルエッグに混ぜるととてもおいしいとのことだった。三食そぼろから赤色を抜いたような味で美味…

クリスタル・ジャベリンを輝かせたい

水文明の速攻が強いということは幼少期にデュエル・マスターズをやっていれば常識として知っていることである。とくに集めやすいうえに強い「クリスタル・ランサー」*1はあのころのみんなのエースだった。 しかし、ソーシャルゲームのデュエルマスターズ・プ…

「月曜日の友達」の砂糖菓子の弾丸

月曜日の友達 (1) (ビッグコミックス) 作者:阿部 共実 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/08/30 メディア: コミック 「月曜日の友達」を読んだ。中学校に上がって、周りの友達が大人へと変わっていくのになんとなく乗れない主人公と、深夜の校庭で超能力…

千年優都探訪

ある日地図を眺めていたら、京成線から伸びた新芽のようなキュートな構造物を見つけた。 拡大してみるとこのようになる。小規模な環状線、ユーカリが丘という地名、そして周囲の整然とした道路の形から、ここがどういう場所なのかなんとなく想像がつく。おそ…

踊り子に誘われてモスクワの地下街を

プロモーションビデオの設定のようであるが、実際に経験した出来事である。僕は19歳で、クレムリンからほど近い場所にある一泊4000円ほどのドミトリーに宿泊していた。ドミトリーというのは、他段ベッドが何台も詰め込まれた部屋に見知らぬ人たちが空気を分…

「なにが楽しいの?」~プレミアリーグ23節リヴァプールvsマンチェスター・ユナイテッド~

リヴァプールのホームスタジアム、「アンフィールド」で行われたリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドの試合を見た。19/20シーズンプレミアリーグの、23番目の試合である。 近年のリヴァプールは名実ともに世界最強のクラブである。昨シーズンはヨー…

月の檻

地球から月の裏側が見えないのと同様に、月の裏側から地球を見ることはできない。 「最初はみんなそう言うんだぜ」私の監視役は影のように私にぴったりついてきた。月に収監されている以上、監視役の目を逃れることはできないし、したところでペナルティが科…

神ゼーロ~ラ・リーガ20節レアル・マドリーvsセビージャ~

19/20シーズンラ・リーガ第20節レアル・マドリーvsセビージャの試合を見た。スペイン南部、ジブラルタル海峡の上くらいにあるアンダルシア州という州にセビリアという都市があり、そこにあるサッカークラブがセビージャである。セビリアは日本語の伝統的な呼…

さよならボキャブラリー

町野くんは言葉を大切に使うひとだった。私は町野くんのそういうところが好きだったのだけれど、町野くんにとっては必要があってしているだけのことだった。「あれ」とか「こっち」とか「そうして?」とか、不明瞭な言葉ばかりを使って話をする町野くんを、…

2017年3月14日

iphoneの写真アプリにはこのように、過去の特定の日付をピックアップしてその日に撮った写真を見返してみなよ、とサジェストしてくれる機能がある。 今日見つけたのは2017年3月14日の写真だった。この自転車と海を思い出すのにそう時間はかからなかった。大…

内なる他者に耳を貸すな~ジョイス・キャロル・オーツ『ジャック・オブ・スペード』~

気をつけろ! かなり危険だぞ。 ジャック・オブ・スペード 作者:ジョイス・キャロル・オーツ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/09/22 メディア: 単行本 ジョイス・キャロル・オーツさんの『ジャック・オブ・スペード』を読んだ。非常に多作で、そ…

ヨークシンシティのオークション

HUNTER×HUNTERという漫画が僕の人生に与えた影響は計り知れない。とくに忘れられないのは、ヨークシンシティ。そこで開かれるオークションのやりかたを調べるシーンである。オークションのやりかたには「縛り」というものがあって……、というくだりでキルアが…

恋愛遍歴

角打ちという言葉をご存じだろうか。お酒を売っている酒屋さんの一角に簡単なテーブルや椅子を備えつけて、買ったお酒をそのままそこで飲めるようにしたスペースやそういうふうにしているお店のこと、あるいはその飲みの行為のことを角打ちという。 そんな角…

短歌 4

水筒を抱えて眠る兄弟はそれぞれの夢の砂漠でひとり 僕は髪切ればいいのにだらしなく髪の気持ちをわかってあげた まなび2とせいかつ1が教室に吹き込んでくる春のゆうぐれ ポケットに鍵を鳴らして鳥を撃ち 撃たれなかった鳥の旋回 ブランコに登った 一人し…

いちばんかっこいい元素名は

皆さんは元素、好きですか? 僕はこういう、特徴的な名前がついているもののカタログ的な知識が大好きで、当然、元素も大好きだった。すべての元素をおぼえたのは、たしか中学生のころだったと思う*1。なんら外的な強制力があったわけではなかった。いまはも…

切符を護符に~中島やよひ『ローリエの縁』~

ローリエの縁―中島やよひ歌集 (新現代歌人叢書) 作者:中島 やよひ 出版社/メーカー: 短歌新聞社 発売日: 2008/11/20 メディア: 単行本 中島やよひさんというかたの歌集、『ローリエの縁』を読んだ。読書メーターで確認したところこの本を読んだひとはいまの…

S/Z

サブスクサービスでてきとうにかけていたら「ザ・ドードーズ」というひとたちの音楽が流れてきて、それがとても良かった。もっと聞いてみたいと思って調べてみると、The DodosというバンドとThe Dodozというバンドが別箇にあることがわかり、どっちかお目当…

良いニュースと悪いニュースがあるけど、どっちから聞きたい?

「良いニュースと悪いニュースがあるけど、どっちから聞きたい?」というのは英語圏のジョークなどでよく聞く表現である。たとえば、こういうふうに。 医者「良いニュースと悪いニュースがありますが、どちらからお聞きになりますか?」 患者「では、悪いニ…

オタクはドラゴンと戦う

僕の好きなオタクバンドにI Fight Dragonsという方々がいて、さいきんひさびさにニューアルバム*1を出した。その記念に、I Fight Dragonsのオタクミュージックをいくつか紹介したい。 公式サイト(http://www.ifightdragons.com/) I Fight Dragonsはアメリ…

世界の終わり集

みなさんは世界の終わりが好きですか? 僕は世界の終わりが大好きです。僕の好きな世界の終わりをいくつか紹介したい。 The End of the World 作者:那須 正幹 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2003/04 メディア: 単行本 ところで、みなさんの世界の終わり…

もう子供を食べたくない~「パーティーで女の子に話しかけるには」~

「パーティーで女の子に話しかけるには」という映画を見た。僕は「良い音楽がたくさんかかる毒にも薬にもならないパーティー・ボーイ・ミーツ・ガール・スイート映画」が大好きで、これまでにもさまざまなジャンルの音楽とボーイミーツガールを融合させた映…

石井僚一『死ぬほど好きだから死なねーよ』

石井僚一さんというかたの歌集、『死ぬほど好きだから死なねーよ』を読んだ。第57回短歌研究新人賞を受賞した作家で、現在は歌人としての活動をやめてしまっているらしい。 歌集 死ぬほど好きだから死なねーよ 作者:石井 僚一 出版社/メーカー: 短歌研究社 …

AリーグからZリーグまでぜんぶある説

最近、バスケのBリーグの試合を見ていてふと思ったのだけど、たとえばバスケットボールのBリーグ、卓球のTリーグなどにたいして、JapanのJをとってしまったJリーグってちょっとずるいようなきがする。 そう思っていると、もうひとつべつのことを思った。Jと…

遊具で遊ぶ子供たちその輪の外に謎がいた 謎は自分を解くことができなかったからぜひとも自分を、子供たちに解いてほしかった謎はおおきな声で呼びかけたねえ君たち、僕のとこに来て僕を解いてみてよ 謎なんて自信過剰なものに子供たちは興味がない相手にさ…

どうもボルコンが強い

いつもどおり家でお酒を飲んでもうろうとしていたら、弟から電話が来た。「いまからデュエマやらん?」 デュエル・マスターズのソーシャルゲームができたらしい。そういえば幼少期は弟と永遠にデュエルしていた。僕と弟はカードを融通しあっていて、伝統的に…

夢をかなえてYouTube

僕はJリーグとYouTubeがとてもとても大好きなのだが、そんなYouTubeに夢のような動画が上がっていたので泣きながら見てしまった。 那須大亮選手、柏木陽介選手、田中隼磨選手、大久保嘉人選手、酒井高徳選手、鈴木大介選手、ルーカス・ポドルスキ選手、そし…

棺がなければ葬式はできない

私が幸せだったのは母親が死ぬまでのあいだだった。母が私たち二人の部屋のロフトベッドで息を引き取ったとき、私は家の壁飾りを磨いていた。家の持ち主は大金持ちで、壁飾り以外にもたくさんの装飾品を家に取り揃えていて、私の昼の仕事は、それらの品々を…

小説で有名な偉人が書いた小説が面白い

エミール・ゾラの『水車小屋攻撃』という短編集を読んだ。高校時代に世界史Bを頑張ったひとであれば、『ナナ』『居酒屋』といった代表作や自然主義文学という文化史用語とともにペアにして暗記したことがあるかもしれない。 水車小屋攻撃 他七篇 (岩波文庫) …

システム論的に考えつつシステムのなかでふるまうにはどうすればよいのか?

それは「デザインした主体、主体がデザインすることが物事の生起をコントロールする」という、結局はシステム論的に転換する前段階の考えかたになってしまう。これはえぐい罠で、僕もかなり引っかかってしまうんだけど、ではかからないようにするにはどうす…